☆映画『ライアンの娘』

8月も残りわずか、ここ一週間で急激に季節が進んでしまいましたね。
早くも秋雨前線が…。夏が突然なくなったみたいなへんな感じです。
この夏はあまり映画を観れませんでした。今日も「王様と私」を見に行く予定に
していたのですが、仕事が延長になって間に合わなくなってしまいました。ザンネン!

「第三回 新・午前十時の映画祭」で7/4に観賞しました。

☆『ライアンの娘』(1970年・英)

監督:デヴィッド・リーン
主演:ロバート・ミッチャム、サラ・マイルズ、トレバー・ハワード、ジョン・ミルズ
音楽:モーリス・ジャール


デヴィッド・リーン 監督の作品を久々で観ました。雄大な景色と細やかな人物描写。
3時間以上の長編ですが、スクリーンの大画面に惹きこまれ、満足です。
この作品、たしか10代の頃に田舎の映画館で観たことがあるように思います。
でも内容は100パーセント忘れていました。その頃の私にこの映画を理解するのは
難しかったと思います。

舞台はアイルランドの海辺の村。
ライアンの娘、ロージーは年上の恩師チャールズと結婚したものの、静かな生活に
物足りなさを感じ、赴任してきたイギリス軍将校と関係を持ってしまいます。
将校も戦場でのトラウマを忘れるためかのようにロージーにのめり込んでいきます。
二人の関係に気付きながらも黙ってロージーを見守る夫のチャールズ。
閉鎖的で気持ちのすさんだ村の若者たちが障がいのあるマイケルをからかう様子には
こちらの気持ちまですさみそうです。唯一救われるのがコリンズ神父の存在です。

独立運動の準備が密かに行われていた時代。嵐の中を村人たちが総出で武器の陸揚げを
手伝うシーンは圧巻でした。しかし、父ライアンの密告で独立派の男たちはイギリス軍
に捕えられてしまいます。将校と通じていたライアンの娘のロージーが疑われ、村人
からリンチを受けます。自身もリンチに合いながら黙って救い出す夫のチャールズ。
悲しいほど深い愛情なのでしょう。村から出て行くことになった二人は村人たちの
冷たい視線の中を歩いていきますが、静かに二人を見送るコリンズ神父の温かいまなざし
にほっとしました。もうひとり、ロージーに恋心を抱く道化師のような存在のマイケルも
寂しげに見送ります。そしてもうひとり、こそこそと卑屈になりながら陰からこっそり
見送る父ライアンの姿も。
コリンズ神父以外、みんな悲しげな目をしています。特に、イギリス将校とマイケルの
なんとも言えないほどの寂しげな目が印象深かったです。

奥行きのある海辺の景色。空に立ち込める雲。
今ではもうこんなに雄大な映画は作れないのではないでしょうか。
デヴィッド・リーン 監督の他の作品『アラビアのロレンス』や『ドクトルジバゴ』
などなど、またスクリーンの大画面で再会したいですね。

スポンサーサイト

私の夏休み~三嶋大社~大岡信ことば館

高校野球も終わり、暑い暑い夏もあとわずかになりました。
東海大相模、快挙でした!激戦の神奈川大会を勝ち続け、再び
甲子園でも勝ち続けて頂点に立つ。奇跡的なほどすごいことですね。

暑さでブログを書くのも億劫なだらけた毎日ですが、いくつになっても
一日くらいは夏休みっぽいことをしたくなります。
この夏は、8月9日(日)に一昨年の夏にも行った三島を訪れました。
町の皆さんの地道な努力があって、町中に湧き水やせせらぎのある
落着いた町です。すっかり三島ファンになってしまいました。

今回は「三嶋大社」と「大岡信ことば館」に行ってみました。
三嶋大社に行く途中に白滝公園があります。
小さな公園ですが、こんもり樹木に覆われ、富士山からの湧水が湧き出す
涼スポットです。富士山噴火のときに流れてきた溶岩も残っています。
水遊びをする親子連れやベンチでお昼寝をする初老の男性の姿も…。
白滝公園













もう少し足を延ばして三嶋大社へ。真夏なので人もまばらですが、立派な鳥居、
整備された参道、樹木もたくさんあり、大きな池もあり、居心地の良い神社でした。
創建の時期は不明とのことですが、奈良・平安時代の古書にも記録が残るそうで、
かなり昔からあるようです。また源頼朝など中世の武士の崇敬が篤かったそうです。
三嶋大社参道













樹齢1200年と伝えられる天然記念物の金木犀(薄黄木犀)の老大木があり、今でも
9月上旬と9月下旬より10月上旬の2回、薄黄色の小花が満開になり、甘い香りが
漂うそうです。参道には桜の木もたくさんあり、花の季節にまた訪れたいですね。
三嶋大社 神池










神池にいた亀さん
仲良く甲羅干し


ランチをした後、駅の北側にある「大岡信ことば館」へ行きました。
~ ことばは生きもの、ことばによって、人と人はつながり、たくさんのことを知り、
 その思いを表します。…当館は、企画展示、講演会、イベントなどの活動を通じ、  
 ことばの魅力や学びの楽しさを伝えていく場です。(パンフより抜粋)~
 ※三島市出身の大岡信さんは、とても「ことば」を大切にしてきた詩人です。

現在『ますむらひろしが描く宮沢賢治の世界』展が開催中です。
             <2015年7月18日(土)〜2015年10月25日(日)>

     風景には言葉がある。――ますむらひろし
ますむらひろし展













ますむらひろし:漫画家。1952年山形県米沢市生まれ。
20歳の時に宮沢賢治を読み感激し、描き出した漫画処女作「霧にむせぶ夜」が、
1973年少年ジャンプ手塚治虫賞準入選。以後、月刊「ガロ」を経て月刊「マンガ少年」
に、賢治が発信した「イーハトーブ」への返信として、「アタゴオル」世界の作品を次々
に発表。1983年、登場人物を猫のキャラクターにおきかえた賢治童話作品の漫画化
に着手。1985年『銀河鉄道の夜』がアニメーション映画となる。1997年、日本漫画家
協会賞大賞、2001年、宮沢賢治学会イーハトーブ賞を受賞。     (パンフより)

ますむらさんは、登場人物を猫の姿にして、数々の宮沢賢治の童話を漫画化して
います。『銀河鉄道の夜[初期形-ブルカニロ博士篇]』(1985年朝日ソノラマ)の
全生原稿約200枚をはじめ、オリジナル作品や他の賢治の作品の生原稿がたくさん
展示されていました。言葉を大切にする賢治作品なので、原作にとても忠実に
漫画化され、宮沢賢治の世界そのままでありながらますむらひろしの世界も合体する
というとても見応えのある展示でした。オリジナル作品「アタゴオル」の原画の美しさと
主人公のヒデヨシ(猫)の表情に思わず頬がゆるみました。

ちょっと記事が長くなってしまいましたが、素敵な夏の一日でした!

☆四姉妹の物語 映画『海街diary』

毎日30~35度の部屋で過ごしていると、人間ってそれなりに慣れてくるものですね。
でも、もわ~とした部屋では何もする気にならず、ひたすらだらけています。
かき氷やスイカの美味しいこと!これは冷房の効いた部屋では得られない喜びです。
立秋を過ぎて朝夕の風がほんの少し変わったような…。わずかに秋の気配を感じます。
とはいえ昼間の室温は35度!まだまだ耐える日々が続きます。

☆『海街うみまちdiary』 (6/28観賞)

監督:是枝裕和  原作:吉田秋生「海街diary」
主演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず他


原作は、吉田秋生あきみさんのコミック「海街diary」です。
鎌倉を舞台に四姉妹の恋や友情や家族模様をちょっぴりせつなくそしてちょっぴり
ユーモラスに描いた味わい深い作品です。現在単行本は6巻まで発売されています。

是枝監督がどんな風に映像化するのか楽しみに観に行きました。
原作のキャラクターとは少々違いますが、四姉妹も周り人たちも役者さんの
個性を生かしたキャラクターに仕上がっていて、原作とはまた違う味わいでした。

お父さんもお母さんも家を出て行き、おばあちゃんも亡くなった鎌倉の古い家で
暮らす三姉妹。そこへお父さんの訃報が届きます。葬儀で出会った異母妹の
すずちゃんに一緒に暮らさないかと声をかけ、鎌倉での共同生活が始まります。
全く違う性格の四人ですが、それぞれの悩みを抱えながら、さり気なくお互いを
思いやって暮らしていきます。すずちゃん役の広瀬すずさんがいいですね。
たくましいお姉ちゃん達に囲まれて純粋で真っ直ぐな瞳がきらきらしています。

四姉妹って憧れますね~。お姉さんがほしくなりました。
原作、2巻までしか読んでいなかったのですが、一緒に観に行った友人が
貸してくれて只今3~6巻を熟読中です。


暑い暑い夏。70年目の8月6日。

真っ青な空。ぎらぎら輝く太陽。蝉の声。
子どもの頃から8月6日8時15分は、都合がつく限りテレビの前で黙とうをします。
今朝も仕事に出かける前に黙とうが出来てほっとしました。

強い日差しの下での式典なので心配でしたが、すべてテントで覆われるように
なったようで安堵しました。今年の松井一実広島市長の平和宣言は、心に大きく
響くものがありました。特に何度も出てくる各国の為政者に向けた呼びかけの
言葉には感銘を受けました。

~人間は、国籍や民族、宗教、言語などの違いを乗り越え、同じ地球に暮し
一度きりの人生を懸命に生きるのです。私たちは「共に生きる」ために、
「非人道の極み」、「絶対悪」である核兵器の廃絶を目指さなければなりません。~

                    2015年8月6日平和宣言より抜粋

本当に本当にその通りだと思います。米軍機から撮った、原爆を投下した直後の
上空からのきのこ雲の写真があります。あの写真を見るたびに想像します。
この雲の下で一体何が起きているのか…。一瞬にして無くなる日常…。
その後も米ソの核実験はつづき、どれだけの人が犠牲になったことでしょう。

核の抑止力なんて信じません。同じく安倍さんのいう平和のための武装も信じません。
70年間、広島・長崎の地から核の廃絶と戦争のない世界を訴え続けているのに、
まだまだ道のりは遠い。でもあきらめちゃいけません。


☆温かい余韻の残る映画 『愛を積むひと』

ゴーヤーもミニトマトもたった一本ずつ植えただけなのに、どんどん伸びて生い茂っ
ています。昨日水やりしていて見つけたのがこのゴーヤー。大きくてビックリ!
大きさが分かるようにノートパソコンに乗っけてみました。奥のも結構大きいのですが、
手前のは長さ30センチ幅10センチでまるでヘチマみたいです。
この庭で夏野菜を育てるのは今回が最後になりました。
まるで別れを惜しんでいるみたいに大豊作で、ちょっぴり感傷的になります。
ゴーヤー2015














☆『愛を積む人』 (6/20観賞)

監督:朝原雄三
原作:『石を積むひと』エドワード・ムーニー・jr
主演:佐藤浩市、樋口可南子、北川景子、野村周平、杉崎花 他


北海道美瑛の美しい風景。絵に描いたような丘の上の一軒家。
バックに流れるナット・キング・コールの歌声『スマイル』。
これだけでも気持ちがやすらぎます。
単なる私の気のせいなのかもしれませんが、映像の色合いや質感が
あ~松竹映画だな~と懐かしい感覚がしました。

前作の『武士の献立』も見終わったあと温かい気持ちになりました。
今回の作品も静かで淡々としたストーリーなのですが、温かい余韻が残りました。
きっと朝原監督自身が温かい人なんだろうな~と思います。

樋口可南子さんと佐藤浩市さんのこれまた絵に描いたような仲良し夫婦愛を軸に、
ちょっと危なっかしいけど純粋な若者との心のふれあいや家族愛をからめています。
妻の願いであった石塀を積み上げていくように、みんなの想いや愛情も積み上がって
いきます。現実には、なかなかこんな風に思いやりや愛情をそそぐことが難しいから、
だから余計に映画の中の温かさが身に沁みるのかもしれません。
久々に、ほっとできる日本映画を観る事が出来て満足です。

カレンダー
07 | 2015/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
プロフィール

くまねこくん

Author:くまねこくん
         
日々の暮らしの中で
思った事、感じたことを…
(マメじゃないので時々更新です)

アナログな暮らしが好きです♪

✿趣味:映画、土いじり

✿どんぐりの絵、ペイントで書いたので
  ちょっといびつですが…

最新記事
最新コメント
カテゴリ
フリーエリア
ブロとも一覧

穏やかな時間(とき)の中で…
リンク
アーカイブ