☆熱くて爽やかな映画 『KANO~1931海の向こうの甲子園~』

またまた映画の話です。
台湾映画は、以前に「海角七号 君想う、国境の南」を観て以来2作目です。
今回の作品は、かつて日本が台湾を統治していた時代の、実話をもとにしたお話です。
台湾のお年寄りの中には、日本語を話せる方が大勢おられることは知っていましたが、
日本の統治が、日清戦争後の1895年(明治28年)~1945年(昭和20年)までの実に
半世紀にもわたっていたことをこの映画ではじめて知りました。
この映画はとても友好的に作られていて、日本の俳優さんもたくさん出演しています。
台湾の人がその時代のことをどう思うかは、立場や経験によって様々でしょうね。
あまりにも何も知らないので、これを機会に台湾の歴史の本を読んでみようかなと
思っています。

☆ 『KANO~1931海の向こうの甲子園~』 (2014年 台湾) 1/28観賞

    監督:マー・ジーシアン
    主演:永瀬正敏、坂井真紀、ツァオ・ヨウニン、青木健 他


昭和の初期の台湾が舞台です。農村風景がのどかで懐かしく感じます。
嘉義農林学校の野球部は練習ものんびりで、試合に勝ったことがありません。
そこへやってきたのが日本人監督の近藤兵太郎(永瀬正敏)。
最初、近藤のスパルタ的な練習にとまどっていたメンバーも、だんだんと
甲子園を目指すようになります。めきめきと実力をつけ、ついに1931年(S6年)、
台湾代表として夢の甲子園出場を果たします。

映画の後半は、甲子園での熱戦のシーンですが、実に見ごたえがありました。
まるで一緒に甲子園で応援しているような気持ちになりました。
札幌商業学校との対戦、中京商業学校との対戦、手に汗握って観ました。
対戦校の投手の心の動きまできちんと描かれています。特に、札幌商業の
投手(青木健)は、この映画のキーポイントになっています。

守備に長けた日本人、打撃に長けた漢人、足の速い台湾原住民の三民族混合の
チーム。それぞれの長所を生かして快進撃をします。とにかくひたむきに
向かっていく選手たちに、球場の観客も観ている私も心が熱くなりました。
統治時代なので、嘉義農林学校の選手たちはみんな日本語を話すのですが、
片言っぽい日本語だったりもします。チームの一人ひとりが素朴でさわやかで、
近藤監督の抱える過去のこだわりや、嘉義の町のエピソードもまじえながらの
こころ温まる作品でした。選手たち、その後もそれぞれ活躍されたようですが、
何人かは太平洋戦争で戦死されたそうです。
3時間の長編。見入ってしまいました。とても満足です^^♪
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☆がんばれ!お父さん『アゲイン 28年目の甲子園』

今月は、映画三昧な日々です。やることはたくさんあるのに、
寒くてやる気が出ないし、この頃なんだか人と関わるのがちょっと
億劫で、映画に逃げ込んでるような気もします…。
こういう時は、ケラケラ笑える映画か、のほほんとした映画が
観たいけれど、意外にそういう作品ってないですね~。


☆『アゲイン 28年目の甲子園』 (1/21観賞)

    監督:大森寿美男  原作:重松清
    主演:中井貴一、波留、門脇麦、柳葉敏郎、村木仁 他


これは、お父さんの応援歌みたいな映画でした。
28年目だから、設定としては46歳くらいのお父さんかな?

高校球児だったお父さんたちが、いろいろ葛藤しながら、28年前に中断して
しまった夢を再び追いかけてマスターズ甲子園に挑戦します。青春時代の
熱い気持ちに戻ったお父さんたちの姿は、微笑ましくて爽やかでした。

リストラで求職中だったり、離婚していたり、28年もたてば人生いろいろ。
重松清さんの原作なので、やはり家族もテーマのひとつになっていました。
それも、父と娘。父と娘の関係ってのは現実でもなかなか微妙なものが
ありますよね。そのへんの描写が少し物足りなかったです。
他の女性たちの設定やセリフもなんとなくしっくりきませんでした。
野球、友情、父と娘などいろいろ盛り込みすぎて焦点がぼやけたような。
それとも、大森監督も重松清さんも、男性の描写はうまいけれど、
女性の側からの視点が苦手なのかな。個人的な感想ですけどね。
(ちなみに、ネット上のレビューでは、泣けた!感動した!の声が多いです)

ちょっと物足りなさを感じたままエンディングになってしまったところに、
浜田省吾さんのテーマ曲『夢のつづき』が流れてきて、画面がグッと
ひきしまりました。この映画のお父さんたちの思いが凝縮されたような
歌声と歌詞でした。終わりよければすべて良しです(^^♪

☆映画『羅生門』 ~真実はやぶの中?~

ここ2年ほど、旧作が劇場で甦る「午前十時の映画祭」にはまっています。
お知らせがないので、この3月で終わってしまうのかと残念に思っていたら、
来年度も開催のお知らせを見つけました。よかった~!今から楽しみです(^^♪

   『第三回 新・午前十時の映画祭』 開催決定
    全国54劇場で2015年4月4日(土)より50週間開催
    作品ラインナップ他詳細は2月中旬頃発表予定



☆『羅生門』(1950年、モノクロ) 第二回 新・午前十時の映画祭で1/17観賞

   監督:黒澤明  脚本:橋本忍、黒澤明  原作:芥川龍之介「藪の中」
   主演:志村喬、千秋実、三船敏郎、京マチ子、森雅之ほか


平安時代の京の都、朽ち果てかけた羅生門で雨宿りする男3人。
どしゃ降りの雨の中で語られた三日前の出来事。

山の中で侍の死体が見つかります。侍の死にかかわったもの(妻と盗賊)、目撃した
もの達が検非違使(けびいし)に連れてこられて証言をします。なんと、亡くなった
侍までもが、巫女の口を通して証言をします。
そして、同じ出来事であるのに、それぞれの語る証言がすべて違っているのです。
証言が語られるたびに、侍が死に至る山の中の場面が映し出され、森雅之(侍)、
京マチ子(妻)、三船敏郎(盗賊)の三人が、同じようでありながら少しずつ違う設定、
同じ役でありながら微妙に違う性格を4回も巧みに演じわけていきます。
モノクロで、光と影のコントラストが異様なほどはっきりしているのが印象的でした。

一体、誰の証言が真実なのか?それともすべてが嘘なのか?
テレビで初めてこの映画を観たとき、人間ってそういうものだよなってすごく
納得できた覚えがあります。今でも何かあるたびにこの映画を思い出します。
どの人の証言も、ある意味全てが真実でありそして全てが嘘だと思うのです。

例えば、ある出来事を見て10人がその話をしたとしても、それぞれのフィルターを
通した話であって、それぞれの価値観が入るので、すべて違う話になることでしょう。
嘘というより、その人にとってはそう見えたのだと思います。虚栄心や思い込みも
混じるかもしれません。また、ある出来事をどの角度から見るかによっても、
見えてくる風景がずいぶん違ってくることでしょう。

ニュースやドキュメンタリーを見るとき、新聞や本を読むとき、どんなものも全て
誰かのフィルター越しにみた風景だということを忘れないようにしています。
私にとって『羅生門』は、そういう事を再確認させてくれた映画です。

違和感

ニュースを見聞きして、なんか違うよな~って違和感をもつことってありませんか?
世界情勢に疎い私がえらそうなこと言っちゃいけないなと思いながら、でもなんだか
頭に「?」がいっぱい浮かんでくるのです。ここのところ、サイバー攻撃だのテロだの
不安を募らせるようなニュースが大きく報じられています。憎しみと暴力の連鎖が
果てしなく続いていきそうで、虚無感さえおぼえます。
私の素朴な疑問なので、さらっと読み流してください。

まず最初の「?」は
サーバー攻撃もテロも卑劣な行為で許されるものではありませんが、同じような事件が
南米や中東やアフリカでおきても、ここまで大きく報道したり騒いだりするのかなって
チラッと思いました。俗にいう“先進国”(優越感のある言い方で嫌ですね)で起きた
からより大きく取り上げているようにも…。

次の「?」は
表現の自由、言論の自由がおびやかされたってしきりというけれど、ちょっと違和感を
おぼえます。欧米諸国では風刺は日常的なものなのでしょうが、そうでない国もある
わけだし、ましてや他国や他宗教の風刺はどうなのでしょうか?
自分たちこそが正義、その正義のためには手段を選ばないという考え方こそが問題の
ような…。この『正義』って言葉、本来の意を離れて、自分を正当化するときに都合よく
使われて、なんだか哀れな感じがします。

もうひとつの「?」は
テロ事件後、大規模デモがひろがっています。テロに抗議するデモ、反イスラムの
デモ、そして反イスラムに抗議するデモなど様々なデモが…。
私のイメージする「デモ」は、時の権力者や政府などに対する意思表示や抗議行動と
思っていたので、これも違和感をもちました。かえってテロリストを勢いづけてしまう
ってことはないのでしょうか。

私が思ってもどうしようもないことですが、人種差別が広がっていかないかと心配です。
テロを生み出す抑圧や貧困、差別の解消。とても難しい問題ですが、
お互いの価値観を認め合う寛容さがいま問われているのでしょうね。

☆初映画は…『バンクーバーの朝日』

元旦にお休みがとれたので、さっそく映画にLet's go!
娘をさそって観に行きました。ポイントを使って一人分無料です。
夜更かししたのに朝早く目覚めてしまい、寝不足でやばいな~って思ってたら、
案の定、静かなシーンになるとウトウト (-_-)zzz そのたびに娘が横で私を
突っつくこと6~7回。おかげで後半持ち直したのですが、あ~またやってしまった!
と後悔しきり。娘も、いつものことながらダメ母にあきれ顔でした。
すごくいい映画だったので悔しくて、一週間後、まだ残っていたポイントを活用して
仕事のあとにもう一度観に行きました。やっと満足できました。

☆『バンクーバーの朝日』  1/1&1/7の2回観賞

  監督:石井裕也  … 「舟を編む」「ぼくたちの家族」など
  脚本:奥寺佐渡子 … 「学校の怪談」「八日目の蝉」「サマーウォーズ」など
  主演:妻夫木聡、亀梨和也、勝地涼、高畑充希、池松壮亮 他


石井裕也監督、いま私の中でイチオシの監督さんです。公開を楽しみにしていました。

1900年代初頭、新天地を夢見て多くの日本人がカナダへ渡りました。待ちうけていたのは、差別と過酷な労働そして貧困。これは、そんな状況の中で、子ども達に夢を持ってもらおうと日系二世を中心に結成された伝説の野球チーム「バンクーバー朝日」の話です。
 
弱小チームが、バントや盗塁の頭脳プレーで正々堂々と巨体のカナダ人チームに挑み、みんなの希望の光となっていきます。ついに日系人だけでなく、カナダ人からも熱狂的な支持を受けて何かが変わっていきそうに思った矢先の1941年、太平洋戦争勃発で日系人は敵性外国人ということになり、強制移住させられます。チームは解散して二度と集まることはなく、日本人街も風化していきます。2003年になって、当時の功績が評価されて、カナダ野球の殿堂入りをしますが、すでに多くの選手たちが亡くなった後のことでした。

  ※「バンクーバー朝日」は、1914年~1941年までカナダ・バンクーバーの
    日本人街に実在した野球チームです。現在も、90歳を越えた元選手の
    方がお一人御存命だそうです。(映画の最後にチラリと映る方かな?)


人物描写がとても丁寧で、悩み、もがきながら成長していく日系二世の若者たちがさわやかです。そして彼らを応援するおじさんたちが実にユーモラス。きっと、いろんな困難や差別をユーモアで吹き飛ばすことで日々をたくましく生きていけたのかもしれませんね。カナダ人から差別を受ける日系人の姿。それはまた、日本人が中国や朝鮮の方たちを差別した歴史と重なるものがありました。建物や野球場のセットも、当時の雰囲気がとてもよくでています。スクリーンのあちこちに「あら、あの俳優さんも、この俳優さんも」と嬉しくなるほどのキャスト勢揃いで、それも楽しかったです。もうひとつ、バックに流れる曲、これがまたよかったですね~(音楽:渡邊崇)。サントラが欲しくなりました。

この冬は野球がテーマの映画が目白押しです!
『アゲイン 28年目の甲子園』(1/17公開)…省吾さんファンの間で話題ですね(^^♪
『KANO 1931 海の向こうの甲子園』(1/24公開)…かつて台湾代表が甲子園へ

どちらの作品も面白そうですね♪

☆去年のことですが…映画『スティング』観賞

箱根駅伝をみているうちに三が日も終わってしまいました。
この頃、忙しいのを言い訳にあまりにもだらしない生活をしているので、
今年は気を引き締めて、きちんと丁寧に暮らしていきたいと思います。
と言っても…「出したら片付ける!今日のことは今日のうちに!」
この程度のことなのですが、それがなかなかできない私です。
ブログもボチボチ続けていきますので、どうぞよろしくお願い致します。

去年のうちにと思いながら時間切れになった映画の感想です。
12月はバタバタしていて1本しか観れませんでした。

☆『スティング』 (1973年・米) 新・午前十時の映画祭で12/20観賞

   
   監督:ジョージ・ロイ・・ヒル
   主演:ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、ロバート・ショウ 他


おなじみの軽快なピアノ曲をバックに、当時人気スターの
ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード扮する詐欺師たちが
繰り広げる一世一代の大芝居!!最後のどんでん返しが痛快でした(^^)v

1963年のシカゴが舞台。
詐欺師のフッカー(R・レッドフォード)は、仲間とひと芝居打って大金を手に入れ
ますが、だました相手が悪かった。その大金を元手に足を洗おうとしていた詐欺師の
師匠は、ギャングのボス、ロネガン(ロバート・ショウ)に殺されてしまいます。
フッカーは、追われる身でありながら、無残に殺された師匠の復讐をするために、
師匠の友人でもある伝説の詐欺師ゴンドーフ(P・ニューマン)に協力を求めます。
そして、危うく!の場面を何度も繰り返しながら、仲間の協力のもと、一世一代の
大仕掛けの詐欺で、最後にボスのロネガンをギャフン!!と言わせてThe End。
観ている私たちまで騙されかけて、痛快で愉快な映画でした。

当時あぶらが乗り切っていた二人の人気俳優とロバート・ショウの演技が実に
楽しい(^^♪ 殺し合いの場面もほとんどなく、まるで動く紙芝居を観ているような
おしゃれな映画でした。あの軽快なリズムのピアノ曲にのって、とても軽やかな
気持ちで観れました。CG使えばいいってもんじゃないぞ~って叫びたくなりました。

余談:『妖怪ウォッチ』の公開初日と上映時間が重なって、チケット売り場は子ども
   連れで長~い行列!観終わって劇場を出ると、あちこちの通路やトイレにまで
   ポップコーンが散乱してひどい状態。なんで、映画を観るのに食べ物がいるのか
   すごーく疑問。いつからこんな習慣ができたのやら… 
    (新年早々ぼやいてしまいました)

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(マメじゃないので時々更新です)

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