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☆映画の世界に浸る楽しさ・・・『アメリ』

やっと春らしくなってきたのに、この辺りの桜はまだら咲きでぱっとしない。
咲ききらないうちに天気は下り気味で、ちょっぴり残念な春です。

☆『アメリ』 (2001年 仏) 4/2観賞
   監督:ジャン=ピエール・ジュネ   音楽:ヤン・ティルセン
   主演: オドレイ・トトゥ 、 マチュー・カソヴィッツ 他


4月から“午前十時の映画祭8”がスタートしました。映画好きの人ばかりなので、
むしゃむしゃガサガサとうるさい音もなくて落ち着いて観られます。なんといっても
過去の名作が大画面で見られるのが嬉しくて、ついつい足しげく通ってしまいます。

『アメリ』、人によって好き嫌いがあるだろうなと思わせる個性的な作品でした。
冒頭のシーンからすっかり映画の世界にはまり込んでしまいました。
特別、感動するとか心温まるとか大笑いするような作品ではないのですが、時々
クスッと笑いながらパリのモンマルトルにアメリと一緒に入り込んだ感じです。

風変わりな親のもとで他の子どもと接することなく育ってきたアメリは、空想の
世界がお友達。22歳になり家を出てパリのモンマルトルで一人暮らしを始めましたが、
人との距離感がよくわからない。そんなある日、ひょんなことをきっかけに人が喜ぶ
姿を見ることができたアメリは、初めて世界と調和が取れた気がします。
それからは誰かを喜ばせようと手の込んだしかけをする毎日。今度は、たまたま
見かけたちょっと変わった男性が気になり始めます。自分と同じ匂いがしたのかな?
じれったいほど紆余曲折しながらついに彼と感動のご対面🎵
ざっとこんなストーリーです。

アメリの周りの人たちがとにかくみんなちょっとずつ変です!
アメリが住むアパートの人達も、アメリが働くカフェの人達も、アメリの両親も…。
でも人間ってそもそもみんなちょっとずつ変なんだろうな。私も変なところいっぱい
あるもんな~。自分だけはまともだなんて思わない方がいいよね。
それにしても、フランス映画って男と女が出会うとすぐにベッドイン!
日本ではありえないよな~って思うけれど、フランス映画だからまあいいか。
モンマルトルの町も楽しめて、ちょっぴり勇気(?)も沸いて、音楽もおしゃれで
なかなか楽しい作品でした(^^♪

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☆映画『愛と哀しみの果て 』を観て

やっと春らしい陽気になりました。
今年はいつになくお花見がしたい気分で、桜の開花を待ち望んでいます。
今度の日曜日だったらお休みなのだけれど、まだ早いだろうな~。

☆『愛と哀しみの果て』 原題:Out of Africa  (1985年・米)

監督:シドニー・ポラック
主演:メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード、
   クラリス・マリア・ブランダウアー 、マイケル・キッチン他
原作:アイザック・ディネーセン 小説『アフリカの日々』(1937年刊)


午前十時の映画祭7の最後の作品です。3/14に観賞。
1986年度のアカデミー賞で作品賞をはじめ7部門受賞したそうですが、
え?と思うほどわたし好みではなく、全く気持ちが入り込めませんでした。
賞を取った作品が自分にとって面白いかどうかは全く別物ですからね~。
「愛と悲しみの果て」っていう邦題も内容とマッチしていなくてイマイチ。
原題のまま「Out of Africa 」の方がスッキリしていいのにな。

舞台は第一次世界大戦の頃の、イギリスやドイツが植民地支配をしていた
東アフリカ。デンマーク女性(メリル・ストリープ)がアフリカにやって来て、
その地を離れるまでの結婚・仕事(農園)・病気・恋などの半生を描いた
作品です。恋のお相手はもちろんロバート・レッドフォード。

ストーリーはさておき、植民地であるアフリカの地でヨーロッパの人たちが
優雅にティータイムを過ごし、豪華な食事をしているという設定にどうしても
違和感を覚えてしまいました。アフリカの人々がヨーロッパの人たちに感謝
しながら誠実に黙々と働いているという関係性も、自分たちの都合のいい
ようにしか描かれていないように思いました。そういったことが気になって、
主人公たちの夫婦間の不和や恋、仕事の失敗などの色々な出来事は、
好きにやってくれ~って感じで全く気持ちが入り込めませんでした。

もうひとつ、この作品を観てあらためてわかったのは、私はこの二人のベテラン
俳優、メリル・ストリープとロバート・レッドフォードの演技があまり好きじゃ
ないのだなってこと(人柄ではなく、あくまで演技です)。そういえば、昨年観た
旧作「恋におちて」のメリル・ストリープも「追憶」のロバート・レッドフォード
も全くぴんとこなかった。味わいが感じられなくって…。好みの問題でしょうね。

でも面白いことに、感動した映画より、つまらなかった作品の方が意外にいつ
までも記憶に残っているように思います。事あるごとに「あの映画はつまらな
かった!」って言うのがきっと楽しいのかもしれないですね~。

☆古き良きアメリカ映画『アラバマ物語』&『奇跡の人』

2作品とも“午前十時の映画祭7”で観賞しました。
来年度も“午前十時の映画祭8”が引き続き開催されることになりました。
映画好きの人達が何度も観たいというだけあってどれもこれも名作ぞろい。
初めて見る作品もたくさんあり、今からとっても楽しみです(^^♪

☆『アラバマ物語』  原題:To Kill a Mockingbird  (1962年・米) 1/29観賞

    監督:ロバート・マリガン    原作:ハーパー・リー
    主演:グレゴリー・ペック、メアリー・バダム、フィリップ・アルフォード他


舞台は1930年代のアメリカ南部・アラバマ州。
まだまだ人種的偏見が色濃く残る小さな町での出来事を、主人公の女の子
スカウト(原作者がモデル)が大人になってから回想します。

好奇心いっぱいの子ども達(スカウト、兄、友達)は毎日遊び回っています。
弁護士の父親は、白人女性への暴行容疑で逮捕された黒人青年の弁護を
担当することになり、嫌がらせを受けながらも、青年の無実を証明するために
必死で弁護します。しかし全員白人の陪審員という状況で、先入観と偏見により
有罪の判決がでます。絶望した青年は逃走しようとして射殺されてしまいます。
子ども達もその法廷に入り込み、大人たちに混じって審判の一部始終を
見聞きするあたりが実にアメリカらしい。子ども達の目にこの現実がどう
映ったことでしょう。

お話はもう一つ。近所に住む通称 “ブー”。誰も姿を見たことがないため、あらぬ噂
が飛び交っていますが、子ども達は怖いもの見たさの好奇心で近くまで行ってみては、
逃げ帰り…。偏見を持たない父親のもとで育った子ども達はだんだんと “ブー”が
いい人ではないかと感じ始めます。そんな時に起きた事件で姿を現した “ブー”。
たぶん知的な障害があるものの、やはり心優しき大男でした。スカウトと “ブー”が
寄り添うシーンにほろりとしました。温かいエンディングでした。


☆『奇跡の人』 (1962年・米) 2/19観賞

  監督:アーサー・ペン
  主演:アン・バンクロフト、パティ・デューク他


野生児のようだった三重苦のヘレン・ケラーが、サリバン先生の熱心な教えに
よって、どんなものにも名まえがあり、言葉というものがあることを知り、生きる
喜びに出会います。この作品は小さい時に母親に連れられて観た記憶があります。
今回 Ο十年ぶりに観て、アン・バンクロフト(サリバン)とパティ・デューク(ヘレン)
の凄まじい演技にただただ圧倒されました。そして井戸から出る水に触れて初めて
出た言葉とともに喜びに満ち溢れたヘレンの表情が素晴らしかった。感覚だけが
すべてのヘレンに一筋の光が見えた瞬間でした。

両方とも1962年の作品。人種や障がいの壁を取り払って人権を勝ち取りつつ
あった時代でしょうか。アメリカの良心の感じられる素敵な作品でした。
かの大統領にぜひ見て欲しい映画ですね~。

☆穏やかな気持ちに・・・映画『彼らが本気で編むときは、』

3月3日ひな祭り。早春らしいとても穏やかな陽気です。今日は仕事で帰宅が遅く
なるので昨日のうちにちらし寿司を作って食べてしまいました。

痛みと一緒で、何か大きな気がかりがあると、他の気がかりがあまり気にならなく
なるものですね。気持ちが落ち着かない毎日なのに、相変わらず行動に移せなくて
ダラダラしています。そんなときに新聞広告で見かけた映画に心が惹かれ、近場で
の上映がなかったけれどどうしても観たくて、足を延ばして上大岡まで行きました。
わざわざ遠くまで観に行くなんてめったにないことです。

☆『彼らが本気で編むときは、』 2/25観賞

  監督:荻上直子
  主演:生田斗真、桐谷健太、柿原りんか 他


「かもめ食堂」や「めがね」などの、ゆる~い雰囲気とはまた違った感じの作品でした。
お母さんが男のもとに行ってしまってひとり残された少女トモ(柿原りんか)。叔父さん
のマキオの(桐谷健太)ところへ行ってみると、恋人のリンコ(生田斗真)が優しく迎え
入れてくれました。最初は戸惑い受け入れられないトモでしたが、リンコの優しさと愛情
に触れるうちにだんだんと心を開き、この3人の愛情に満ちた暮らしがいつまでも続いて
ほしいな・・・と思ったところへ別れの日が来ることになります。

生田斗真と桐谷健太の優しさに満ち溢れた演技に圧倒されました。男とか女とかじゃ
なくって、人間としての優しさに惹かれ合い、愛するものを守ろうとする気持ち。
ここまで至るにはつらいことをいくつも乗り越えたことでしょう。また、トモ役の
柿原りんかちゃんが、ダメな母親とリンコへの愛情のはざまで揺れ動く微妙なせつない
気持ちを自然に演じていて素晴らしかったです。

この作品には何人もの母親が出てきます。子どもを放って男に走ってしまうトモの母親。
老人ホームに入っている、トモのお母さんとマキオの母親(トモの祖母)。
娘(息子?)を守り、よき理解者であるリンコの母親。リンコを見て気持ち悪いから
近づくなというトモの同級生(この男の子も苦しさを抱えている)の母親。
平気で育児放棄をする人、偏見に満ちた人、よき理解者などなどです。

現実の社会にはいくらでもいそうな人たち。この作品はその人たちを声高に褒めることも
なければ非難することもありません。みんなそれぞれに事情があり精一杯に生きている。
リンコとマキオの、相手を思いやる真っ直ぐな優しさがすこーしずつ周りに沁みわたって
いったら、差別も偏見もない世の中になるのにな~。
み終わって、とても穏やかで優しい気持ちになれる作品でした。満足です。
 PS.トモの祖母役のりりぃさん、これが遺作になったのでしょうか。

☆重くて深い…映画 『沈黙ーサイレンスー』

重くて深く、見終ってから、人間とは…?と考え込んでしまう映画でした。
現在の世界を覆う、排他的な空気にも通じるものを感じました。

☆『沈黙ーサイレンスー』 (2017年公開・米) 1/22観賞

   監督:マーティン・スコセッシ   原作:遠藤周作
   主演:アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバー
      窪塚洋介、塚本晋也、浅野忠信、イッセー尾形、小松菜奈、笈田ヨシ 他


  『江戸初期、キリシタン弾圧下の長崎ー
   棄教したとされる師を追って日本にたどり着いた若き宣教師。
   激しい弾圧で消えていく命を目の当たりにし、信念が揺らぐ。
   なぜ弱き我らが苦しむのかー』            (チラシより)


原作は、遠藤周作の小説「沈黙」です。スコセッシ監督が28年もの間温めて続けて
きて映画化されたそうです。キリシタン弾圧下の日本で、生涯苦悩し続ける宣教師
の話です。私には特定の宗教を信じ、祈るという事は理解しがたいことです。
ましてや、拷問の末に命を奪われるとわかっていながら貫く信念とは…。
でもこの映画は、宗教を越えた人間社会の縮図を描いているように思えました。

貧困にあえぐ民の苦しみの心の支え、心の救済になったのがキリスト教だった
のでしょうか。死をも恐れぬほどの強い思いは、死の向こうには平穏があると
信じるからなのでしょうか。

目を覆うような凄まじい拷問を加えてまでの弾圧は、自分たちの社会(日本)が、
異質なものに侵略されるのではないかという畏れやおびえだったのでしょうか?

遠い異国の地にまで布教に訪れる宣教師たちの強い信念のなかに、自分たちの
教えこそ正義であるというおごりのような気持ちはなかったのでしょうか?

キチジロウ(窪塚洋介)という男が出てきます。信仰心がありながら、踏み絵を
出されれば踏み、命惜しさに裏切りもする。しかし一方で、この弱い自分でも神の
救いはあるのだろうかと宣教師にすがりつくように問いかける。
この弱さの象徴のような男こそ、私たちの姿そのものなのだ思いました。
私なんか痛い目にあわされたらすぐに“転ぶ(転向)”ことでしょう。
信者たちの苦しむ姿を目の当たりにして、ついに宣教師ロドリゴも…。
でも、心の中までは誰も変えることはできない。

お互いの価値観を認めようとしない排他的な空気に覆われつつある現在の状況に
問いかけるような映画でした。人類永遠のテーマなのでしょうか。
日米の俳優さん達の熱演が素晴らしく、重~い画面の中に、ちらりと片桐はいりさん
の姿が見えたときは、なんだかほっとしました。

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日々の暮らしの中で
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(マメじゃないので時々更新です)

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